M&Aの手法の一つである経営統合や合併は、2つ以上の企業が1つになることで、さまざまなメリットが得られるものです。
しかし、経営統合と合併は、それぞれメリットが異なります。
今回は、経営統合と合併との違いとは?メリットやデメリットを分かりやすく解説します。
経営統合とは何か?
経営統合とは、M&Aにおける経営統合とは、共同で持ち株会社を設立し、新設された会社の傘下に入ることを指します。
この時、設立した会社は、一般的に「〜〜ホールディングス」という名称で呼ばれることがあります。
ちなみに、経営統合による企業同士の結びつきが比較的、合併よりも弱いものとなります。
合併との違いとは?
経営統合と合併には、どのような違いがあるのでしょうか。
1、会社の数が合併では減る
2、経営統合では必ずしもシステムを統一しなくてよい
3、合併では存続企業以外、消滅する
経営統合では、それぞれ会社のシステムが残すことはできます。合併では1つになり、システムの統一化が必須です。
経営統合のメリット
経営統合の主なメリットをご紹介します。
1、人事やシステム統合の手間がかからない
2、共倒れリスクの回避
3、企業体質の改善
4、後継者不足の解消
経営統合のデメリット
経営統合の主なデメリットをご紹介します。
1、子会社同士が連携しにくい
2、シナジー効果が少ない
3、コスト削減につながらない
経営統合の手続き
経営統合の手順は、持株会社の作り方で異なります。株式移転方式と株式交換方式の2つの方式によって、流れが変わるのです。
株式移転方式を用いる場合
別グループの株式会社が経営統合する株式移転先となる親会社を新設する
株式交換方式を用いる場合
株式交換の費用・手順を決定する持株会社の親会社になる予定の会社が子会社の株式を取得する親会社は子会社に対価としての自社株式を交付する
まとめ
今回は、経営統合と合併との違いとは?メリットやデメリットを分かりやすく解説しました。
経営統合と合併は似ている部分もありますが、どちらを選択するかは、目的によって異なります。
合併を実施する際には、メリットを最大限得る為に、人事制度の統合を重点的に実施する事が大事です。いざ行動に移す前に検討することをおすすめします。
両者のメリットやデメリットを踏まえた上で、合併と経営統合のどちらを実施するか決めましょう。