事業承継は、日本経済、日本企業において急務の課題です。そこでは多くの機関が事業承継を促進させるべく、さまざまな活動をおこなっています。事業承継のマッチングもそのうちの一つです。
今回は、事業承継マッチングサイトとは何か、マッチングサイトのメリットやデメリットについてご紹介します。
事業承継マッチングのメリットは?
そもそも事業承継マッチングとは何でしょうか。
事業承継マッチングとは、後継者が不在の企業を譲り渡したいとお考えの経営者と、事業を譲り受けたいとお考えの方をつなぐ、仲介みたいな活動のことです。
後継者不在で悩んでいる企業が多い昨今、事業承継を促進させる、事業承継マッチングサイトが多数出現しています。
事業承継マッチングサイトとは?
事業承継マッチングサイトとは、事業承継をしてくれる後継者と後継者不在で悩む企業を仲介するサイトのことです。
企業自体を買い取ってくれるM&Aの手配や、後継者を紹介したりされます。
事業承継マッチングサイトを利用すると・・・
・後継者がいない企業も他の適切な人材に事業を引き継ぐことができる
・M&Aを活用することで、事業再生を目指せる
・従業員を守るための選択肢の一つとして検討できる
事業承継マッチングサイトのメリットは?
改めて事業承継マッチングサイトのメリットは、どういったものがあるのでしょうか。
1、事業承継についての選択肢が一つ増える
現在の事業承継についての打ち手が一つ増えます。現時点で後継者が周りにいない場合、廃業せざるを得ない状況に陥ってしまいます。
そこで、事業承継マッチングサイトを利用しておくと、最低限、企業のM&Aが検討できるという選択肢が増えるので、どういった形で事業承継するのか?という形を考えることできます。情報が増えると検討できる余地も生まれます。
2、事業の継続が期待できる
後継者がいなければ、企業が存続の危機に陥ります。企業ななくなると、これまで培ってきた事業や技術、ノウハウ、商流などが無くなってしまいます。
もしこれらを存続させたいのであれば、事業譲渡という方法もあります。しかし、それよりも全てを存続させたいのであれば、事業承継マッチングサイトを活用することが選択肢としてあるのです。
3、事業のさらなる発展が可能
現在の経営者のもとで数十年、経営されている場合、これ以上の事業の拡大は望めない場合もあります。
そんな時、新たな後継者に期待できます。現在よりもっと事業を伸ばしたい、拡大したいなら、後継者に事業承継することで、今ある事業をさらに発展することが可能です。
4、従業員の雇用を守ることができる
現時点で後継者がいない場合、会社の廃業という最悪のケースが考えられます。そんな時にも、事業承継マッチングサイトを活用していれば、最悪のケースは回避できる選択肢として持てます。
従業員の雇用は守ることができて、将来への不安も和らぐでしょう。
5、事業売却益を手にすることができる
後継者が不在の場合は不可能ですが、事業承継マッチングサイトの活用によって事業承継できれば、株主には事業売却益が手に入ります。
これによって老後の人生設計も可能です。
事業承継マッチングサイトのデメリットは?
一方、事業承継マッチングサイトのリスクやデメリットを紹介します。
1、時間がかかる
事業承継マッチングサイトは、あらゆる業種の企業が掲載されていて、それこそ数千件にのぼるサイトもあります。
その中から1社選ぶには、慎重をきたす必要があり、どうしてもお互いに時間がかかってしまいます。
2、経営方針が変わる可能性がある
事業承継のためにM&Aによって買取された先は、新しい後継者の経営方針に合わせる必要があります。
後継者がどんな人物なのか、事前にすり合わせなどがあれば別ですが、基本的に経営方針や社風などが変化する可能性は検討しておかねばならないでしょう。
3、経営が行き詰まる
事業承継後、後継者の適正が良くなく、経営に行き詰まる場合もあります。社内で候補者を探したほうがリスクは減りますが、イノベーションは起こりにくい。
社外、またはマッチングサイトで探した場合は、もっと人選リスクは高くなりますので、じっくりと互いに話し合う場を持つか、専門家に相談を仰ぎましょう。
まとめ
今回は、事業承継マッチングサイトとは何か、マッチングサイトのメリットやデメリットについてご紹介しました。
事業承継マッチングサイトの利用によって、事業承継の選択肢が一つ増え、将来的に雇用を守る上でも、会社を守る上でも安心して今の業務を行えることになると思います。
ご興味のある場合は、一度、事業承継マッチングサイトを活用してみてください。