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    M&Aに関する情報発信 COLUMN

    事業承継の計画立案の際に考慮すべきリスクを解説

    2022/01/26

    事業継承

    今回は、事業承継を的確に実施するため、考えられるトラブル回避のポイントをご紹介します。

    後継者が見つからない

    事業承継をおこなうにあたって、まずは後継者を探すことが必要です。後継者は、親族内だけでなく、社内や社外にも目を配ります。周りに後継者が見つからなくても、諦めることはありません。

    じっくり時間をかけて社外、社内を見回してみましょう。それ以外にも、M&Aを活用した第三者による後継者選びという選択肢も考えられます。

    健康状態が悪化

    現代の日本では経営者の高齢化が進んでいます。そのため経営者の年齢が60代を超え、経営者の健康状態が急に悪化するケースも考えられます。もちろん年齢が若いときにも考えられます。

    そういった状況にならないよう、少なくとも経営者が50代のうちに、事業承継の計画は練っておいたほうがいいでしょう。

    負債が膨大

    会社の負債が膨大で、後継者のモチベーションが低下して、なかなか事業承継に踏み切ってくれないというケースがあります。

    まずは、会社の経営状態を改善して、後継者のリスクを少しでも減らすように経営していくのが良いでしょう。

    資金繰りが苦しい

    負債が膨大なケースと同じく、毎月の資金繰りが苦しいような経営状態であった場合、事業承継よりもまずは経営改善が急務です。

    資金繰りが悪化していて、毎月のキャッシュが不足しているような状態である場合、まずはキャッシュ・フローの改善が先でしょう。

    計画を立てる前に会社を見直す

    社内の状況を把握できていなかったり、資金繰りや利益の確保に苦労していると、後継者は事業を引き継ぐという動機が薄れてしまいます。負債などの圧縮を検討し、後継者の負担を減らしていきましょう。

    経営改善の計画を立てて、業績改善をおこなうことが大切です。負債が膨らんでいなくても、小さなリスクも逃さないようにしましょう。

    事業承継が抱えるリスクを把握

    事業承継を必要とする会社は、さまざまな問題点への解決を考えておくのが良いでしょう。そのためリスクへの理解が必要です。

    事業承継にはさまざまなリスクがありますが、中でも後継者に関連するリスクが重要です。特に下の3つがリスクとして考えられています。

    1、負債もリスクの一つ
    2、後継者と従業員との軋轢
    3、相続による事業承継

    事業承継の方法

    事業承継の方法は、大きく分けると3つあります。それぞれの方法には、メリットとデメリットが存在します。

    1、親族内で承継
    2、従業員への承継
    3、M&Aによる第三者への承継

    1、親族内で承継

    親族内で承継するメリットは、取引先や従業員には受け入れられやすいということがあります。また早い段階で後継者を決めることができるので、育成にたっぷりと時間をかけることができます。

    デメリットは、経営者の資質を持つふさわしい人物が親族内にいるとは限らないことです。また、親族内での人間関係が悪くなる可能性があります。

    2、従業員への承継

    従業員への承継のメリットは、適任な人物が見つかる可能性が高いということです。また事業承継によって経営理念、経営方針が大幅に変わると言ったことは避けやすいと言えます。

    デメリットは、従業員や取引先から受け入れられないということがあります。また、親族内で後継者を探すことよりも適任者は見つかりやすいですが、個人保証や負債といったマイナスの引き継ぎによって問題が生じる可能性も存在します。

    3、M&Aによる第三者への承継

    M&Aは、事業自体を第三者に譲渡するという方法です。
    メリットは、好条件の承継であれば多くの後継者・希望者が見つかる可能性が高いという点です。後継者の選択肢が多ければ多いほど、適任者が見つかる可能性も高くなります。

    デメリットは、会社の経営状態や状況によっては買い手が見つからないということです。すべてが良いという会社は少ないので、完全に満足する買い手を見つけることは難しいかもしれません。

    まとめ

    事業承継の計画を立てるときは、今現在の会社の状況を考慮しつつ、起こりそうなリスクについて適切に準備しておくのが良いでしょう。

    それらを踏まえ、計画書の作成をすべきです。そうすれば、スムーズに承継が進むようになります。ぜひとも、前もって専門家にご相談ください。

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